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旧新潟市會津八一記念館はいま、記念館としての役割を終えて、松林のそばにひっそりと建っています。
この建築は36年前に、新潟で生まれ、新潟で活動した建築家長谷川洋一が設計した建物です。
長谷川は設計の経緯を語った文章を残した中で、自然の地形を尊重し、伐採を極力行なわず、記念館にふさわしい力強さと格調を表しつつ周辺との調和を心がけ、新潟の厳しい気象条件にも耐えうる構造を考えたと書き記しています。
記念館移転後に開かれた建築見学会では、建築関係者から、長谷川の設計意図通りのすぐれた現代建築であり、装飾を排したモダニズムの美学と新潟という風土が融合した、ローカルながら普遍的な価値を持つ建物であるという評価の声があがりました。
新潟市はこの建築を直ちに取り壊し、跡地を公園にすると発表しましたが、新潟市議会は市民からの陳情を受け、建築の価値をよく見定め、利活用の可能性も慎重にさぐるようにと、異例の意見表明をしました。
記念館のこれまでをふりかえり、参加される皆様とともに、この建物の有効な利活用に向けて、これからを考えたいと思います。


シンポジウムの内容(予定)
1.旧會津八一記念館のこれまで ・會津八一記念館の歴史
・メディアシップへの移転と建築の再評価の動き
・保存活用へ向けての市民活動
2.モダニズム建築の保存と活用 ・モダニズム建築とは?
・會津記念館建物の特徴
・利活用の事例紹介
3.座談会 小山芳寛(郷土の文化に親しむ会会長)
小川峰夫
(日本建築家協会新潟地域会代表)
渡辺斉
(新潟県建築士会常務理事)
ほか
4.会場との意見交換・ディスカッション 司会進行:大倉 宏(新潟まち遺産の会代表)



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