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豪農の館・登録有形文化財「二宮家」の米蔵を劇場空間に

文化庁委嘱事業

堀川久子舞踏 二宮家の季節 米蔵が鳴る
2007年10月21日 日曜日 第1回:午後1時半から
第2回:午後5時から
公演時間約1時間半・雨天実施
会 場 二宮家門前米蔵(新潟県北蒲原郡聖籠町蓮野1087・県道204号線沿)
参加費 1000円(当日会場でお支払い下さい)
定 員 各回120名
舞 踏 堀川久子 高藤亜美 ほか
音 楽 鈴木正美(ソプラノサックス ほか)/田中トシユキ(アコーディオン)
野沢隆(ディジュリドウ ほか)ほか
美 術 涌井みゆき
映 像 ナシモト タオ
照 明 伊藤裕一
 
 聖籠町蓮野にある「二宮家」は新潟県有数の大地主であり、弁天潟をその一部とする広大な庭園、屋敷、多くの蔵を敷地内に構える豪農でした。戦後の農地解放により、多くの所有地を失いましたが、庭園および建物は、往時のまま残されました。2006年敷地内に残る建造物が国の登録有形文化財となり、また2005年からは6月のばらの花の季節に同家のばら園と庭園公開が行われ、自然に包まれた広大な邸宅の美しい空間が人々の目に触れるようになりました。本宅前に道を挟んで建つ2つの米蔵は、かつて近隣の田圃から多くの米が運び込まれた場所で、二宮家の歴史を偲ばせる広大な空間が、中に広がっています。
 即興をベースとし、場所と対話する舞踏の活動を長年続けてきた舞踏家堀川久子と複数のアーティストとのコラボレーションにより実現される本公演では、この米蔵と前庭、周辺が劇場空間に変容します。歴史的な空間が、アーティストたちの目や感覚を通して、何を私たちの心に届けてくれるのか。歴史的な建物(文化財)を現在と未来に活かしていく試みとして、文化庁の2007年度委嘱事業として実施されます。

二宮家庭園特別公開
当日公演に合わせて二宮家の日本庭園を公開します。(公開時間12:00〜17:30 無料)

 米蔵の重たい扉を両手で力一杯に引き開けると、ひんやりした空気がやってくる。蔵が生きている、と気づかされる。突然光を入れてしまうという行為を省みる。扉が閉じられている間、蔵はどんなふうに過ごしているのだろう。蔵を築いている木の板達の息づかいのようなものを感じる。あたたかいのである。
 そして蔵のこちら側に腰掛け、あちらの前庭に目をやると、なんだかそこには古えのものが陽炎となってゆらいでいるようなのだ。それは人々の熱い頃の記憶を讃えているに違いない。こんな場所はそうあるものじゃない。蔵にひもとかれて踊りたいと思います。ゆったりした時を過ごしていただけますように。
                          堀川久子

堀川久子(ほりかわ ひさこ)
1955年新潟市生まれ。78年に舞踊家田中泯のワークショップを受けて以来、98年までその全活動を共に行う。97年舞踊批評家協会新人賞を受ける。98年より新潟市を拠点に独舞、ワークショップなど日本、ヨーロッパを中心に活動。様々なジャンルの音楽家との共演やオペラ出演も多いが、最近は地域の芸能、特に古い盆踊りを踊り訪ね紹介する仕事にも力を注いでいる。二宮家米蔵での公演は2003年、05年についで3度目。2つの米蔵を共に使用するのは今回が初。
 
申 込 み

主催:新潟まち遺産の会
協力:二宮家・劇団五十嵐劇場・反画工房
後援:新潟県・新潟県教育委員会・聖籠町・聖籠町教育委員会
新潟県まちなみネットワーク・NPO法人新潟絵屋


 
新潟まち遺産の会
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