新聞等でNEXT21の北隣の敷地に、高さ115メートルの複合ビルが建設されることが報道されています。新潟の中心地区に住宅や商業施設を整備し、中心市街地活性化を図ることが重要であることは理解できます。
しかし、発表されている高さでは、中心市街地の高層から眺められ、新潟中心部のランドマークとして親しまれているNEXT21よりも目立つことになりかねず、新潟のスカイラインを混乱させる恐れがあります。また、NEXT21の展望台から、海側の眺望が遮られるのも、新潟市民にとっては大きな損失です。
昨年、国が景観法を制定し、市も景観計画を策定中と聞いております。このような中、市が総額約12億円という多額の補助金を投入して実施される事業でもあるだけに、この計画が新潟の景観にとってマイナスとならないよう、最大限の配慮を求めたいと思います。
今回の計画が、1)高さを押さえ、2)NEXT21に配慮したデザインによるものとなるよう、関係者の方々の特段のご配慮をお願いする次第です。またこのような新潟の都市景観に影響を与える重要な計画については、可能な限り市民に情報を公開し、開かれた議論を経て進められるよう、併せてお願い致します。
なお、今回の複合ビル建設を含む新潟中心部の今後のまちづくりについては、景観の視点をはじめ、環境、居住、コミュニティ、商業、経済、教育、福祉、交流、防災など多様な観点からの総合的な議論が、早急に必要とされていると思います。市民にも開かれたそのような議論の場作りには、私たちも積極的に関わりたいと考えています。新潟市としても前向きな御検討をぜひお願い致します。
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