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新潟市 旧 會津八一記念館を考える


新潟市 旧 會津八一記念館建築見学会(2014年9月5日)におけるアンケートに寄せられた意見

質問1 旧新潟市會津八一記念館の建築について、どのようなところが気に入りましたか?評価できますか?
中廊下を進んでいくにつれて展開する緑の眺めは最高!あそこでいただい薄茶(おうす)の味がわすれられません。
場所、シンプルで力強い外観
応接室からの外部(桜の大木)のながめが良い。記念館としての外観が良い。
しっかりした建物、痛みがみられない。
静かな環境で、強調せず,根付いている風景。
新潟におけるモダニズム建築として貴重である。市民の手によって建てられたということも重要なこと。40年建ちつづけていたということは、この地区の風景になっている。
周囲の風景と調和した景観をつくり出していること。建徳の力強さ,細かいディテール無しにもかかわらず,魅力を感じる。
現在の建築には無い落ちつき。廻りの景観にマッチしている。
外観、シンプルなところ。
シンメトリーでバランスが良い。
モダニズムの時代にそれなりの心使いをされている建物との印象。
シンプルで力強くて自然の中に大気と呼応している。
3時からの回に遅れていったので、ちょうど差してきた午後の薄日の中で、建物の正面に立つ松の影がファサードの白い壁面に映り込み印象的だった。設計者長谷川洋一氏は、土地に生えていた木をなるべく伐採せず。周囲との調和を図ったと書いているが、場所を生かそうとしたその意図が、よく感じられた一瞬だった。あと一階西側、北側からの眺めが大変魅力的で外部の自然を内にいてよく感じることのできる内部空間であると感じた。
質問2 新潟市が建物の耐震性や設備の老朽化を主だった理由として解体を計画していることについて、あなたのお考えを、お聞かせ下さいますか?
地盤は強い場所のはずであり、耐震診断についていくつかの方法があるので,再検討してほしい。補強方法はいくらでもある。
なくしてしまうことにお金を使うよりも耐震,消防設備等に使った方がよい。この場所にこの建物があることに意味がある。
この土地で耐震性をうんぬんするのはおかしいと思う。この真四角な建物がこわれるようなら、ほとんどがこわれてしまうと思う。
もったいない、何かに使えないか(補修して)。
古くなってはいるが、こわれているわけではないと思います。
展示等による機能としては支障があると思われるが、老朽化しただけの理由で評価するのは一番簡単な答えであり、もっと広く検討すべき。
耐震性だけが理由であるなら古い建築は全てなくなってしまう。一方で都市とは歴史の積み重ねによってできている(建築しかり)。歴史の見えてこない都市は薄っぺらい印象になってしまう。古い建築も残っていく方策を考えられないか。
ほとんどの建物がそのような理由から解体されています。市民から愛されている建物は記憶として心にあると思います。解体されているということは各人の心にぽっかりと穴があいてしまうことになるのではないでしょうか。
まだ充分使われると思われる。民間に貸与が可能なのでは?
解体すべきではないと思う。有識者の意見等をよくきくべきだと思います。
主体構造はバランスが良く、建物用途を変え設備を設備える(?)ことで予算をおさえられると思います。
耐震性の弱い箇所を補って何とか残したい。工夫次第で何とかなるのでは?
どう生かせるか。どう残すべきか、市民の知恵を借りるくらいの配慮が生まれて来ないのか。一方的で残念です。
コンクリートの養生期間を充分にとったと設計者は書き残していて、わずか40年で取り壊されるとは考えていなかったはず。問題は高床の土台部分にあると思われるが、その部分を補強すれば、今の姿を損なうことなく耐震補強が可能なはずである。
質問3 仮にこの建物を存続活用するとすれば、どのような方法(アイデア)があると思いますか?
1F ティールーム まちあるきのお休み場所 2F 貸しスペース
小中学校の生徒の大型作品の展示スペース。日本海や松林をのぞむこの場所に作品が飾られることが目標となればいいのではないか。

別の用途で使えば良いと思う。例えば市民の憩いの場所として使えば良いのでは。桜の見える所でお茶を飲めれば楽しめるのでは。
喫茶店。散歩の途中で立ち寄れる場所。新潟の名産の販売店。
街歩きの喫茶店のようなコーナーがあるといいです。
日本海〜古町〜と街あるき等による街の駅。
2Fはオープンスペースなので、どのような用途に対応できそうだが。
具体的に思い浮かびませんが記憶の継承になるような施設であって欲しいと思います。
海岸に遊びに来た帰りに立ち寄れるスペース。休憩、喫茶、甘味処etc.
レストランとかカフェにしてもらいたい。
横田めぐみ記念館として残す。
横田めぐみ記念館。
コンサート、展覧会、講演会、人が集まる企画はなんでも。おいしいティールーム、レストラン。
一階はまわりの景観を眺めながら市民がくつろげるスペース(カフェなど)。2階は多目的な文化スペース(展示やコンサートなどにいろいろ使えそう)。
質問4 新潟市は本建物を取り壊した跡地を八一の顕彰を兼ねたお休み処的な空間として整備し、あずまやを建設することを発表しています。この計画についてどうお考えですか? またこの場所の今後のあり方についてご意見があればお書き下さい。
あずまやに誰が来るのか?ネコしか来ないのでは?建築があっての景観であることを忘れないでいただきたい。
會津記念館や北方文化博物館もあるのだから會津八一の顕彰のための施設は必要ないと思う。
反対です。この建物をそのまま利用すれば良いだけの事。無駄なお金をかける必要はないと思います。
廻りが全て公園なので、する必要はない。
単純な公園的な考えは評価できない。もっと広く多方面の方々による意見交換を行い検討するべきだと考えます。
目の前に公園があるので、公園的スペースの必要性はとくにないのでは。
緑の中にたたずむ景観(建築と風景)を大切にして頂きたい。
小さな公園にするだけであれば、もったいない使い方だと思う。
建物を残しながら利用する。館長室からの桜が見たかった。
目の前が防風林の公園なのでこの場所に休憩施設は不要。
建物をこわしてはなりません。その上でどんどん話し合う。
むしろ今の松林内をもっと開放的にするなどして、それをこの建物の中から楽しめるようにした方が、場所の生かし方としてすぐれていると思う。新潟駅―萬代橋―柾谷小路―どっぺり坂―日本海という新潟市の観光の軸線の要所にあることを意識して、「建物を残す」ことも選択肢に入れて多面的な視点からこの場所のあり方を検討するべきだと思う。
質問5 その他ご意見をお書き下さい。
市民の意見をきいて。市の施設を整理見直しする事情は分かるが、顕著な建築的価値の高さに着目して評価するべき。解体はそこから論議すべきである。
解体するくらいなら、こわさずに土地ごと売ったらよいのでは?
この場所の今後については建築文化史的視点、地域の視点、観光の視点などいろいろな角度から考えられた方がよいと思う。市の内部でも文化政策課の中だけでなく、さまざまな部署の横断的な意見を集約して、判断してほしい。




1 「美術館」として耐震改修 A 31,139千円 文教経済委員会
平成24年12月13日
説明資料

2 建物を解体し會津八一を顕彰する
「お休み処」として整備
B 28,000千円+
 「お休み処」整備費用
整備後の収入はなし
観光・文化面での効果は?

3 建築を保存し観光拠点として整備
または民間に貸出し活用
C 耐震改修はAより
 少額となる可能性あり
民間に貸出した場合は収入も見込める。
會津八一の顕彰は建築を保存しても可能では?


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