新潟市中央区の信濃川左岸エリアは、今から350年以上前に生まれた港町(旧新潟町)です。水辺に並行して街路が走り、市中に縦横に堀がめぐる町の形は、近世港町の到達点とも言われています。近代には対岸の港町沼垂と合併。さらに近隣市町村も市域に加え、政令指定都市となりました。現在の新潟市には、この旧新潟町地域をはじめ、市内の様々な場所に、多くの歴史的建造物が残されています。日本の多くの都市は第2次大戦で米軍の空爆を受けて旧市街の多くが破壊されましたが、新潟市域には大規模空襲がなく、戦後はそのすべての地域で近世の風情を伝える戦前の姿が残されていました。そのため地震、大火、道路拡張、再開発などによる変化をこうむってもなお、多くの歴史的建造物が残っているのです。
「新潟まち遺産の会」は、旧新潟町地域に残る歴史的な建物の一つである新潟市東厩島町の明治期建設の町屋の移築支援活動を契機に2002年4月に発足した「新潟の町屋を生かす会」を発展的に継承し、2004年6月に発足しました。建築物をはじめとする、町に残された歴史的遺産を共有の文化的財産=「まち遺産」と考え、それらが保存継承され、生き生きと活用されながら愛されていくことを願う、市民の集まりです。
町屋をはじめとする市内の歴史的建造物や景観の文化的価値と魅力を、広く市民にアピールし、それらが新しい時代の中でも使い続けられ、町が新旧の対話する、美しい活気ある場所となっていくための活動を行っています。
会の活動は会員の方々の会費によって運営されています。同じ気持ちや志を共有する方の入会をお待ちしています。
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