新潟まち遺産セミナー 「はじまりの新潟 」最新の研究成果から考える 中世~近世初期の湊町新潟と沼垂
新潟町明暦の移転370年記念
新潟まち遺産セミナー
はじまりの新潟
最新の研究成果から考える 中世~近世初期の湊町新潟と沼垂
2025年 6月28日[土]
14時半~16時半(受付開始14時)
お話 坂井秀弥(新潟市歴史博物館みなとぴあ館長)
今年(2025年)は旧新潟町が現在の場所につくられて370年目にあたります。それ以前の新潟は現在の西大畑・旭町のあたりにあり、のちに「古(ふる)新潟」と呼ばれました。近年発見された資料で古新潟以前の16世紀前半に新潟(新方・新かた・ニイカタなどとも)と書かれる町がすでにあり、1560年代には「平嶋郷」と呼ばれた場所にそれがあったことが明らかになりました。新潟市西区平島を含む、河口をさかのぼった信濃川左岸にあった地域です。そこを新潟と呼ばれることになる町のルーツとするなら、新潟はその後、2度の移転をしたことになります。
同じ中世~近世期には、より古い起源をもつ湊町沼垂が洪水による川欠け(町の土地が川の一部になってしまうこと)などによって四度の移転を余儀なくされています。
明治期に合併し、現在の広域市新潟の中央区の一部となる2つの湊町の「はじまり」の物語を、最新の研究成果をもとにひもといていただきます。
会場
新潟市歴史博物館みなとぴあセミナー室(新潟市中央区柳島町2-10)
■ 定員 100名 参加料1000円(新潟まち遺産の会会員無料)
■ 申し込み 新潟まち遺産の会へメールで
chanoma@machi-isan.sakura.ne.jp
■ お問い合わせ 025-384-0444
坂井秀弥 (さかい ひでや)
1955年新潟市沼垂生まれ。1980年関西学院大学大学院修了、2007年博士(学術)取得。新潟県教育委員会、文化庁、奈良大学を経て、現在、新潟市歴史博物館館長、公益財団法人大阪府文化財センター理事長、奈良大学名誉教授。主な著書に『古代地域社会の考古学』(単著、同成社、2008年)『日本海域歴史大系2 古代篇2』(共編著、清文堂、2006年)『邪馬台国からヤマト王権へ』(共著、ナカニシヤ出版、2014年)など。