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5月29日(金)に、まちあるきと老舗割烹「有明」のお座敷を開催しました。料亭にも芸妓さんにも縁遠い筆者ですが、この催しに参加してささやかな知識も得、発見もありました。新潟を訪れる知人をちょっと改まった場に案内したいときは、自信をもって新道に来られる、といいのですが(一度やってみたい)。
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この催しは花街プロジェクトの一環として行ない、46名の参加をいただきました。予想を超える申し込みで、何人かの会員の方々の申し込みをお断りしなければならず、申し訳ないことをしました。あらためてお詫びいたします。
まちあるきは二つの班に分かれて行ないました。ふだんは薄暗くなってから飲み屋を探しにいく通りが、全国でも数少ない芸の街として、また趣ある料亭建築が並ぶ通りとして新しい姿をみせてくれました。
窓の外側に貼られた目隠しの板に細かな細工があったり、2階の、1階よりもせり出した部分に装飾的な覆いがあったり。玄関を構えたお屋敷風の料亭もあれば、細長い建物に長屋式に数軒の店が入っているところもある。路地には欠かせない猫もいました。
南北300メートル、東西100メートルほどの狭い場所を路地から路地を伝って歩くこと約1時間。まちあるきは出発点の「有明」に戻って終了しました。
「有明」では建物の中を見学させてきただきました。東新道から古町まで達する堂々たる建物で、シンプルで軽快な造作が印象的でした。
見学の後、2階の大広間で、今春まちづくり関係の仕事で新潟に来られた二人の方々の歓迎会も兼ねたお座敷が始まりました。皆さんは賑やかに歓談しながらも、芸妓さんの登場を心待ちにしていたようです。
芸妓さんと地方さんが二人ずつ出てきてあでやかな踊りが始まると、座もいっそう盛り上がりました。
芸妓さんの踊りはふだんなかなかみることができません。料亭のお座敷は敷居が高いという気がします。今回は所定の人数をそろえて参加費1万円で芸妓さんを呼んでもらえました。(千早和子)
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6月27日、2009年度の総会を新潟市民活動支援センターで開催しました。参加者は17名でした。
大倉代表から、遺産の会創立から5年を経過したこと、昨年度は旧齋藤家の保存問題に忙殺されたことなど、あいさつがあり、昨年度の事業報告、会計報告、今年度の事業計画、会計案が説明され、質疑応答の後、原案通り承認されました。
総会に続き、今年度の大きな事業である花街(かがい)調査プロジェクトの一環として、佐藤正宗さんから、新潟花街の現状と新道の成立などについて、パワーポイントを使った講演がありました。
花街についての話を聞いた後は、その花街を巡る「まちあるき」です。料亭「有明」から始め、東新道・西新道などを歩きながら、花街を構成する、料理屋、茶屋、置屋などを見て回りました。
最後に、懇親会を「かき忠」で開催したのですが、御厚意で料亭部門の「かき正」を見学させていただけました。昭和初期の木造3階建てで(3階部分は戦後の増築)、各座敷ごとに凝らされた意匠のほかにも、階段の手すりにも銘木が使われるなど、見学した会員からは「この次はここで会合を」という声が出ました。
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なお、今年度の事業が予定どおりに進めば、会計的には多少の余裕もできますので、来年度には少し大きな事業も可能な気配です。会員の皆さまからアイデアを募集できるようにしたいと思います。(澤村明)
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■今村 洋一さん
5月に新潟大学に助教として赴任してきた町並みマニアです。西大畑界隈、気に入っています。新潟の印象は、海も近いお手頃サイズの都会。それと砂。砂丘の上に街があると思うと不思議です。
■宇佐美 保さん
県の新津地域整備部に勤務しております宇佐美と申します。仕事の関係で岡崎副代表と知り合い、興味の薄かった歴史的建造物に興味を持ち、4月に当会に入会させていただきました。生まれは佐渡島。現在は下町在住です。
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■シンポジウムや講演会
8月27日 兼松紘一郎氏(建築家)との懇話会「保存問題の最前線」
9月02日 公開講座「町家」(共催) 講師 大場修氏(京都府立大学)
10月26日 第3 回新潟県まちなみシンポジウム(共催)
「都市の美を考える
町並み・建物・庭園?新潟のガーデンタウン西大畑界隈の現在とこれから」
基調講演 朝倉健吾氏(代官山ヒルサイドテラス)
12月20日 講演会「旧斎藤家・夏の別邸の庭を作った松本幾次郎について」(共催)
講師 鈴木誠氏(東京農業大学教授、日本庭園研究)他
■まちあるきの開催
6月22日 総会後 新道?下町方面のまち歩きと
カメラマン村井勇氏による撮影術のレクチャー
10月26日 西大畑界隈のまちあるきと行形亭での昼食
■大成建設自然・歴史環境基金 補助事業
「花街『新潟古町』の歴史的価値再発見と保存・活用」の事業開始
■他市他団体への協力と参加(主なもの)
旧斎藤家夏の別邸の保存を願う市民の会への協力
新潟県まちなみネットワーク総会を主催(10.26.)
早川堀つつじまつり、下町ウォークに参加、協力(恒例)
古材文化の会(京都)主催の古民家再生イベント「甦った佐渡原黒の家を囲んで」を共催(6.7. と8.)、シンポジウムに参加
■ポストカードの製作準備
新潟市の歴史的建造物のポストカードの作成のための撮影を依頼
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■一般会計
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収入の部
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支出の部
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会費 362,620
事業収入 540,890
利息 000,845
委嘱費(文化庁)043,440
委託費(旧斎藤家の会)
091,780
寄付金 002,000
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印刷費 019,400
会議費 078,120
交通費 001,690
仕入れ 007,600
謝礼 100,000
消耗品 010,966
通信費 194,843
振込手数料 001,480
事業経費 375,000
広告費 005,000
雑費 001,575 |
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収入小計 1,041,575
前受金(09 年度分会費)88,000
前年度より繰越 458,034 |
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支出小計 795,674
次年度への繰越 791,935 |
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収入合計 1,587,609 |
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支出合計 1,587,609 |
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■特別会計(大成建設助成金)
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収入
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支出
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大成建設助成金 700,000 |
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大成建設助成金事業経費017,241
次年度へ繰越 682,759 |
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新潟まち遺産の会が発足して5年がたちます。
当初からの課題「東厩島町の町屋」の部材の活用については引き続き課題として残っていますが、この5年間町屋マップ、西大畑マップの作成、聖籠町二宮家の登録文化財申請へのお手伝いと同家米蔵での舞踏公演の開催、旧斎藤家夏の別邸の保存運動への参加など、いろいろなことがありました。
「歴史の感じられない町」という新潟の評価もその間,多少なりとも変化してきたように思います。なにより私たち新潟の住民が、自分たちの町の(おそらく高度成長期に)意識に刷り込まれた自己評価を変えることが、町を大きく変えていくことになるのでしょう。今後も市民とともに新潟の「まち遺産」を探索して、発見し、守っていきたいと思います。
今年度は「花街」をクローズアップします。実測調査、まちあるき、シンポジウム、マップ作成に会員の方々もぜひご参加、ご協力下さい。(大倉宏)
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今年度の花街(かがい)プロジェクトでは古町花街に残る歴史的な建物の実測調査を行なっています。
6月13日にその第一弾として、新潟市無形文化財に指定されている「日本舞踊市山流」の家元である市山邸の実測調査を行ないました。
市山邸には現在も芸妓さんのお稽古場となっている舞台があり、幾度かの改築・増築を経て、現在の形になっているとのことでした。また、趣きのある街路に面した立地と繊細な建具の意匠など、町屋とは一味違った花街建築の特徴を垣間見ることができる貴重な機会となりました。
古町花街では貴重な歴史的な建物が今も減りつつあります。当会では市山邸のように古町花街の歴史を伝える建物を一つでも多く残しておきたいと考えております。今後も7月中旬、9月上旬に実測を予定しておりますので、花街建築に興味をお持ちの方のご協力をお待ちしております。(佐藤正宗)

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今秋9月27日(日)午後に、建物から見た花街をテーマにシンポジウムを開催します。会場は西堀の三業会館を予定しています。京都祇園や東京神楽坂など、各地の花街と新潟古町を比較したりなど、興味深い内容で計画中。まちあるきも行ないます。新潟市でははじめての、ユニークな催しです。くわしいことは決まり次第お知らせします。
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まちづくりはどこにでもあるような使いやすいまちを築くことでしょうか。まちづくりは、個性豊かなまちの将来を築くことでしょう。まちの個性とは、その町の自然環境、歴史的遺産、都市環境が形創るものです。特に地域の歴史的遺産は地域の営みの累積であり、人と土地の相関として重要です。
個性豊かなまちは、住民の活性、まちの活性から地域のこだわりと誇りが求められるようです。まちの活性は、精神性と経済性に分類されます。
精神性では単発性としては年中行事・お祭り・イベントが、住民が心を同じくするチャンス。継続性としてサークル・社会活動・コミュニティ・リサイクルを通して、住民が築く文化が得られそうです。
経済性では誘引性として花見・祭り・観光・文化財・まち並み・料理・名物を通して自然と歴史が築く文化が見えてきます。産出性として生物・食材・職人。地場産業として干物・穀物・木工芸・工芸家を通して自然から築く文化が導かれ、地域へのこだわりと誇りの特徴が見えてきます。
まちの活性のためには、地域へのこだわりが必要で、地域に対する馴染みと誇りとしての住民の活性が必要でしょう。
とにかく、このまちのいいところを探してみましょう。そこから始めましょう。 |
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旧斎藤家のことを記事にしたのは、会報10号ででした。それからちょうど1年、当会では保存に向けた活動に全面的に関わってきました。本来の会の活動がいささかおろそかになったという反省はありますが、なんとか保存にこぎつけることができました。
会員の皆さまにはさまざまはかたちでご協力いただき、ありがとうございます。
この会報がお手元に届くころには、補正予算が議決されて購入が決定しているはずです。購入金額は約4億円、国の補助金(まちづくり交付金)が2億、市債が2億円です。
5月に所有が管理会社から市の公社に移ったのを機に6月6・7日に4回目の特別公開をし、両日で6,000名の見学者が訪れました。
「旧斎藤家夏の別邸の保存を願う市民の会」は、保存という目的を達して解散します。来月には新たに、よりよい保存と活用のための協力団体を発足させ、息の長い活動を続けることになります。
まち遺産の会は本来の活動に専念しながら、できるだけ協力していきたいと考えております。皆さまのいっそうのご支援をお願いします。
なお、旧斎藤家は今後は工事や調査が行なわれますが、7月18日から12月27日まで、「水と土の芸術祭」の会場として使用されます。(千早) |
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